佐渡縦走記録その2

やな先輩

2008年05月08日 09:25


水の装備は1リットルのプラティパスが2つ。ウチ1つは移動しながら水分がとれる様
購入したてのハイドレーションシステムに接続。

登山開始から2時間程絶ってハイドレーションに繋いだ方のプラティパスへ水の補充
をしてない事に気づく。前日もそこまで水分補給した訳じゃないからなんとか
なるかなと先を急ぐ。30分後、ストローから水の流れがストップ。つまり
この時点で水の残り1リットル。今日の予定していたテント場までは、
まだ6時間はありそうだ。食事に一回300ミリ使うとして明日の朝まで3食。
つまり900ミリは必要。少しづつ削れば750ミリで大丈夫か。
250ミリは飲める。ところがこの先、以外と厳しいコースで250ミリ
あっというまに消費。残り移動時間多分5時間。
考えてもラチがあかないので昼寝する。約1時間。あーバナナ食べたい。

再びクライムオン。途中山頂から戻って来る人に、先に水場があるか聞くも
答えはノー。テント場(といってもキャンプ場の様なもんじゃなし)に
水場があるかも不明。いよいよ厳しくなってきた。しかしながら
コースは以前険しい。ここが決断の時かもしれない。
しかし引き返して山小屋に着くにも夕方になりそうだ。
同じコースを戻るのは疲れる。なんとか先へ向かおう。

コースに残雪がチラホラ見られる様になり、雪に倒された樹木で登山道も
ほとんど分からない。テープは10分歩いて一度見るかどうかだ。
途中、中継地点で完全に道が分からなくなる。
テープはもちろん無い。雪の広場。足跡は二つ伸びている。
コースらしき方へ向かうも道は次第に険しくなり足跡無くなる。
やっちまった。この疲れた時に。。
先ほどの中継地点へ引き戻し別のコースへ。やはりコッチの様だ。
以前コースは厳しく殆ど薮漕ぎに近い。おまけに雪解け水でグチャグチャ。
靴下までびっしょりだ。しかし厳しくても水は飲めん。
ならと、積もった雪(結構汚い)を食べながら進む事にする。
途中雪解け水も飲む。いまならお小水も飲めるかも知れん(失礼)。
雪で湯を沸かしラーメンを食おうとするが水が濁っているのでさすがに
あきらめ250ミリ水を消費し昼食。残り水500ミリ。

しばらく歩くとモンベルのテントの彼が山頂から降りて来た。
『この先雪ヤバいっすよ。』と彼。いや十分もうヤバいよ。
お気を付けてと別れ、数分歩くと目の前には雪渓。佐渡違う斜度40度は
ありそうだ。『岳で見た事あるぞ。ツーて落ちちゃうんだよね。ハハハ。』
気を引き締め直し爪先を蹴り何度か滑り落ち登り越えた。
とりあえず山頂へ向かおう。多分山頂からはなだらかなコースの筈。

時計が無いので何時か分からんが金北山登頂!キャンプ場にも増して絶景!
癒されるぜぇ。この絶景が無かったら山登り辞めてたかも。
あまりユックリも出来ずとりあえずテント場を目指す。
途中対向の登山者から先に水場がある事も確認!やったぜベイベー!
一気に500ミリを飲み干す。水場にはあふれん程の水。もったいねぇ。
2リットル補充し。テント場へ向かう。

この後、出会った静岡のおばさん登山者達と話が盛り上がりテントは諦め、
同じ民宿に泊まる事に(ビールの誘惑に勝てんかった。。)。
予想外の出費だが素泊まり4000円。なんとかなるだろと民宿へ。
(写真の奥が金北山。まだ続きます書いてる僕一番暇人。その3へ)

関連記事