鳳凰三山山行記その1

やな先輩

2009年06月22日 23:31

週末の話し。実に1年振り3人揃ってお山へと出かけて来ました。
向かった先は南アルプス鳳凰三山。2号と僕にとっては一応初となるアルプス山行。

いつもの長々バカ日記お暇な方のみ先へとお進みください。


金曜夜。
まず2号を千葉にてピックアップ。その後1号を東京にてピックアップし、登山口の
青木鉱泉へ到着したのは土曜未明2時。買って来たビアにて本山行の前途を祝し乾杯。
3時頃就寝。後部座席の1号に全く気遣う事なく兄弟揃ってリクライニング全開で爆睡。

土曜朝5時半起床。
お陰さまでぐっすり寝る事が出来た。今日のコース。青木鉱泉を発ち中道コースにて
山頂三つを経て本日のテン場、鳳凰小屋を目指す。コースタイムにして8時間5分。
おまけに前半5時間20分は登りっぱなし。標高差1700mのなかなか厳しいコースだ。

朝もやの中、展望の無い樹林帯を歩いて行く。トップは2号、中に1号、そして僕。

テントも担いでないのになぜか70リットルのザックがパンパンの1号。後で聞いてみる
と『孫の手』とかその他もろもろが入ってるらしい。

1号曰く『寝てる時、急に背中が痒くなったら困るだろー。』・・・らしい。

ULには程遠いモノの僕と2号のザックは多分8キロ程度。おそらく倍近い1号のザック。
コレで重さも感じさせず颯爽と歩いてくれりゃ、カッコ良い事この上無いんだが
日々の不摂生も祟ってか高齢のハイカーにも抜かれてしまいそうな超スローペース。


2号と『大丈夫かね彼は』等と話しつつ、歩いては待ち、歩いては待ちを繰り返す。



山頂直下。結構な残雪。アイゼンは使いませんでしたがストックはあった方が良いかも。

試行と錯誤を重ねた今回のニューストック。


そして出発から約6時間。いよいよ最初の山頂薬師岳が見えてきた。まるでビーチの様な
白砂のザレた山頂付近。雲の上にこんな場所があるかと思うと実に不思議だ。


そして2780m薬師岳登頂。目の前にはドカンと北岳。絶景。


遅れて来た1号を待って山頂から5分の薬師岳小屋にて昼食。そしてコーラで乾杯。
1号曰く『アメリカの最大の発明はコカ・コーラだな。』と。


ランチを取りながらのミーティング。1号もこのままのペースでは日が暮れてしまうと
悟った様で、自分だけ地蔵岳は巻いてテン場へ向かうと言う。1時間のショートカット。
鳳凰二山になってしまうが致し方あるまい。フランス文学も愛す彼だ。ポール・ニザン
みたいで良いじゃないか。

と言う事で2号と2人、観音岳、地蔵岳を経てテン場を目指す事にする。
ココからはうってかわって快適な稜線歩き。

14時半あいにくのガスの中、鳳凰三山最高峰観音岳2840m登頂。

そして15時45分地蔵岳2764m登頂。目の前には巨岩のオベリスク。


そこから下る事約1時間。ようやく本日のテン場鳳凰小屋到着。少し遅れて1号も到着。
長かった本日の移動時間たぶん9時間くらい。さっさとテントを立ててとにもかくにも
ビールや!!と向かったテン場には、愕然とする光景が待っていたのであった。

<その2へ続きます。>

関連記事