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2009年05月06日

佐渡日記その1

なんとか次のインターで高速に合流する事が出来、新潟港を目指す。

途中東北道との合流地点でやや混雑するも目立った渋滞は無く新潟港に着く事
が出来た。予定通りフェリーにて佐渡島を目指す。二等客室なら予約は要らず
運賃は往復で4600円程度。高速代往復2000円と、ガソ代抜くと7000円程度
で佐渡に渡れると言うのは中々お得なのではないだろうか。



6時新潟港出発。8時30分佐渡島到着。正面の金北山にはやや残雪が見られる。
佐渡日記その1
路線バスにて白瀬登山口を目指す。15分程バスに揺られバス停を降り登山口へ。
天候すこぶる快晴。林道歩き30分を経て登山口到着。
佐渡日記その1
まずは金剛山を目指す。人静かなトレイルで気持ちが良い。対向者1名、先行パーティ1組
の静かな山行。そして新緑のトンネル。そしてシラネアオイ。
佐渡日記その1
佐渡日記その1
ちょうど12時金剛山登頂。展望の利く山頂で気持ちが良い。眼下に広がる両津湾。

お待ちかねニュークッキングシステムでの昼食。外では初のアルコールストーブ。
蓋を閉めたまま沸かしたり、下の草を焦がしてしまったり、湯こぼれしたり、手際が悪く
実に散々。おまけにリフィルの賞味期限。こうなっております。
佐渡日記その1

ココからは本日のテン場、ドンデン高原へ。ココまで約3時間。プラスあと3時間ってトコ
かしら。いやぁ去年と違って快適な山歩きだなぁなんてこの時点では思ってました。
この時点では。。

◆◆

金剛山を越えた辺りから次第に残雪が目立つ様になる。既にコースは雪の下。時折テープ
を発見するもドコがコースなのかは分からない。先行パーティの踏み後があるのでソレを
頼りに追って行く。しかしココがトレイル上とは思えない。引き返すべきか否か、悩んで
いると先行パーティに追いついた。話しを聞いてみるとやはりコースを見失っているみた
いだ。見るからに熟練した山屋の先輩達。戻った方が良いスかね?と言う僕の問いに、
いや大丈夫だよ。多分右側にコースがあるから尾根伝いに行けばソノ内コースに当たるよ
とおっしゃる。なるほど。ココは先人達の教えを守って後を着いて行く事に。
佐渡日記その1
しばらくしてコースに戻る。やはり目上の方の言う事は聞くべきモノだ。
ちょっと休憩するわと言う先輩達をしたがえて自分がココからは先行して行く事に。

◆◆◆

先程までのコースがウソの様に明瞭なトレイル。。だったらどんだけ良かっただろう。
先程までのコースなど比べモノにならない程の不明瞭なトレイル。雪になぎ倒された木々
を掻き分け掻き分け先へ行く。もはやコースがドウの等とは言ってられない。
だってテープは殆ど無いし、あってもそれのドコがコースなのかも分からない。踏み跡を
辿って行っても、同じく迷ったであろう先行者の踏み跡に加え自分の踏み跡。もはや分別
はまったく付かない。

この間、木枝に顔面パンチされる事約三十回、股まで踏み抜く事約十回、
帽子が取れる事約十回、ザック等が気枝に引っかかる事約三十回。
おまけにトレランシューズは雪でぐしょぐしょ。

完全に平常心を失い無我夢中で尾根沿いを歩く。ザックが破れようが服が破れようが
知るもんか。無事にコースに戻れればソレで良い。

一時間程コースを見失って死にものぐるいで歩いただろうか見晴らしの良い場所へ出る。
なぜか雪畑山山頂とある。トレッキングマップへ目をやる。おおぉ、完全にコースから
外れてやがる。どうやら別の尾根へ取り付いていた様だ。

この時ボクは思いました。あっコレやべぇかもと。もしかして遭難するかもと。1号,2号
と丹沢へ行けば良かったなとか、いやいや皆さんと信州に行ってれば御鳥様がなどと。

既に精魂使い果たした感のある僕。このままココでビバークする事も本気で考える。
しかしまだ時刻は昼の2時。諦めるにはまだ早いだろうと気力を奮い再び荒れた山中へ。

しばらく歩くと人声が聞こえて来た。夢中で人声の方を目指すとついに人間様発見!
うひょひょー!聞いてみると僕が目指すドンデン高原の方からやって来たらしいのだが
コースが荒れているので諦めてちょうど帰るとこだった様だ。身も心も疲れ果てた僕は
訳を話し、この後ただただこの方達の後を付いて行く。

途中で休憩すると言う彼ら。止せば良いのに時間も迫っていた僕は何故かまた先行
してしまう。案の上またもや道に迷う。普段は決して独り言等言わぬ僕だがこの時
ばかりは勘弁して下さい勘弁して下さいと独り言を呟きながら歩いていた。

3時半。バス停より6時間半。ようやく今日の予定地ドンデン高原が見えて来る。
佐渡日記その1
あぁコレでようやく一安心だ。ビールにありつけるしグッスリ眠れる。
そう思ってわいたのだが。。

<まだ続きます。>


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この記事へのコメント
おう。あの淡白なメールとは裏腹になかなかハードだったようだね。
しかし、アナタの車とガソリンへの無頓着さには甚だ感心ダヨナ。
助手席から大丈夫かしらと何度ひやりハットしたことか。
まだまだ、あるようで。
Posted by 2号(上城山岳隊) at 2009年05月06日 23:58
>2号
まだまだ続くぜ。壮絶だったなぁ。コッチまとめたら次ソッチよろしく。
Posted by やな先輩 at 2009年05月07日 08:55
いまるぷさんからお借りした「ドキュメント 道迷い遭難」という本に、
まさにこのような事例がたくさん出ておりました。

「迷うのは、人生だけにしておけよ!」

チーム独身からの訓辞です。
Posted by tori-birdtori-bird at 2009年05月07日 12:48
>tori-birdさん
人生につきましては未だ正規ルートが見付けられない次第であります。それにしても楽しい宴会の様で羨ましいです。
Posted by やな先輩やな先輩 at 2009年05月07日 19:52
『迷ってこその人生だ』

アンチカーナビなワタクシの座右の銘です。
が、山では迷わないようにいたしましょうw
Posted by いのうえいのうえ at 2009年05月08日 03:12
>いのうえさん
カーナビ派な僕なんですがいつも迷ってしまいます。特に人生に。。
Posted by やな先輩やな先輩 at 2009年05月08日 08:43
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