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2009年05月09日

佐渡日記最終章

今日はドンデン山荘から向こう側の海を目指します。つまり佐渡横断。

朝6時出発。コースタイムで下山口まで4時間。その先バス停まで2時間の
林道歩き。コレが先々日とはうってかわってスコブル整備されたトレイル。
下山口を越えると、のどかな田園風景の先に次第に海が見えて来ました。
佐渡日記最終章
予定時刻よりだいぶ早く海岸線へ到着。出発から4時間弱。時刻はまだ10時半。
バスが走っていないので当初予定していた入崎キャンプ場まで歩く事にする。
舗道歩き一時間半。ようやく到着。
佐渡日記最終章
しかし明日のフェリーの時刻を考えるとやや不便なコチラ。おまけにビア売ってない。
時間はまだ正午。次のキャンプ場を目指す事に。



キャンプ場を目指しバスに乗り込むも途中までしか行けず再び舗道歩きプラス一時間。
途中観光名所大野亀へも足を伸ばし、更に舗道歩き一時間。
佐渡日記最終章
ようやく目的地のキャンプ場へ到着。目の前に広がる日本海。
佐渡日記最終章
最高のロケーションではあるが、なぜか気分が乗らない。やっぱりビア売ってないし。

結局ココでのキャンプも止めて再びバスで港まで移動。時刻は夕方6時。今日はもう
温泉で汗でも流して、旨い飯でも食って最終のフェリーで帰る事にしよう。

◆◆

携帯で調べた日帰り温泉へ向かう。タクシーなど使って。あいすみません。
目の前に加茂湖と金北山をしたがえた見事な露天風呂。あぁあぁ幸せだ。
そろそろ出て寿司屋へ向かおうかと言う頃にこの旅一番のオモロい出会い。

僕のザックを見て声をかけて来たコチラの紳士。先程到着したばかりだと言うリアル
アウトドアマン。昨日までは磐梯山にてパラグライダーと戯れ、明日からは佐渡のお山を
MTBで駆け巡るらしい。話せば話す程、1号がそのまま年を取った様なコチラの紳士。
いちいち話しが面白い。聞けば今夜は港の前でビバークと言う。どうせ新潟港まで帰って
も駐車場で車泊するしか無い僕。フェリーに乗り過ごしたら向かいますね。と伝え、佐渡
最後の夜を楽しむべく寿司屋へ向かう。再びタクシーにて。あいすみません。
だって疲れたんだもん。

◆◆◆

タクシーの運ちゃんに連れて行かれた寿司屋はGW混雑でかなりテンパっていたモノの
実に私好みの寿司屋で気分が良かった。安いしなにより旨かった。
佐渡日記最終章
酒もどんどん進み、もはや最終のフェリーに乗る気力は完全に失せてしまった。

店を出て先程の方に教えて頂いたビバーク地へ向かう。千鳥足にて。すぐ見付かる。

なるほどなかなか素晴しい幕営基地だ。水場はあるしトイレはあるし雨も防げる。
酔っ払っていたためテント設営は省略。今宵もオープンエアで就寝。

朝日に照らされる我が寝床。
佐渡日記最終章

しばらくすると隣人も起きて来た。朝食を食べしばしご歓談。話しが楽し過ぎて
気づくとフェリー出港十分前。『またどこかで!』と手短に別れを述べ港へ走る。

ラン!ラン!ラン!

さすがはアンプレース。走った時にこそその実力を発揮する。いや、そんな悠長な事は
言ってられないか。窓口に付いたのは出港5分前。急いでチケットを購入するもなぜか
『係員をお呼び下さい』の文字。ハリアッ!ハリアッ!と僕。
なんとか出港ギリギリでフェリーに乗る事が出来た。

◆◆◆◆

2時間半後。ようやく本州上陸。長かった佐渡の旅も終わり、後はダラダラと自宅まで
車を走らせるばかり。帰省渋滞はどないなっとるやろと、4日振りにマイカーのキーを
ひねる。

キュルンキュルン。虚しい呻き声を放つマイカー。

さすがはオレのマイカー。落とすトコを良く分かってる。バッテリが上がってしまい
エンジンがかかりません。『駐車場の中心で助けを叫ぶ』事30分。5人目にしてなんとか
心優しい方に助けてもらえました。


ネタの様な今回の旅。前回の教訓から金と水には困らない旅でしたが、もっと根本的な
何かを変える必要があるんじゃないか、と思わされた旅でした。

長々とお付き合いありがとうございました。

<次は1号,2号の丹沢山行記>


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この記事へのコメント
またまたよい旅をなさいましたね。落ちまでも用意されて。この内容ならば櫛形山にお越し頂けなかったことも納得できます。
Posted by kimatsu at 2009年05月09日 10:59
楽しく読ませて頂きました。
続きが読みたくて毎日クリックしていましたよ。
旅モノの本でも読もうかな、と久しぶりに読みたい欲が出てきました。
Posted by ボイン at 2009年05月09日 18:13
>kimatsuさん
ええ。正に喜劇みたいな旅でしたよ。やっぱり旅はこうでないとね。次は是非2号共々参加させて頂きたい所存でございます。
Posted by やな先輩やな先輩 at 2009年05月10日 22:07
>ボインちゃん
おー。コメントありがとうございます。
厳選した三冊の中の一冊は、池澤夏樹氏の『夏の朝の成層圏』と言うモノでした。
コレが今回の旅にバッチシはまりました。もし未読であれば是非。
Posted by やな先輩やな先輩 at 2009年05月10日 22:10
いい旅してますね♪
旅はこうでなくっちゃね、ですよ。

新しいマットも良さそうな感じだし、湯沸しシステムも・・・・
そこまだ読んでませんでした。

佐渡は一度行ったことがあります。
幕営予定地の画像は見覚えがありました。
確か岩みたいな島が砂浜でつながってるところでは?

また行きたくなりましたよ。
ひとりでね。
Posted by somtamsomtam at 2009年05月11日 17:22
>somtamさん
ひとり旅も良いもんですよね。トラブルが起きても笑えますからね。連れがいたりなんかすると結構笑えないですからね(笑)。

そうです。二ツ亀です。佐渡の最北端。想像以上になんも無いトコでびっくりしました。
Posted by やな先輩 at 2009年05月11日 20:12
バッテリーが上がったかぁ。

電柱から引く技術が欲しいな。
Posted by キルバナ山 at 2009年05月12日 22:59
>1号
珍しいなぁー。初めてのコメントじゃぁねえか?
来月行くか。迎えに行くよ。
Posted by やな先輩やな先輩 at 2009年05月12日 23:23
はじめまして!kimatsuさんのところから遊びにきました。
前から拝見させてもらっていましたが、初めてコメントさせて頂きます!

佐渡の旅、惹かれますね〜。行き当たりばったりな感じがとてもステキです(笑)
人っけの無い感じが、この前行ってきた屋久島に似ていると感じました。
ネオエアーは買われなかったのですね…ひそかにレポ楽しみにしていました。(笑)

リンクさせて頂きます。
これからも宜しくお願いいたします。
Posted by mt_hanter at 2009年05月13日 09:39
山小屋のメニュー調べられんなら調べて下さい。

日本一の山小屋メニューを探すんだぁ。
Posted by 北岳対南岳 at 2009年05月13日 17:16
>mt hanterさん
初めましてです!私も前から拝見させて頂いておりました。コチラもリンクさせて頂きますねー。

僕も屋久島に似てるなーと思いました。華やかさはカナリ落ちますが渡航費用は抜群に安いです!
Posted by やな先輩 at 2009年05月14日 21:58
>1号
了解です。小屋飯も良いよな。飯担がなくて済むしな。
Posted by やな先輩 at 2009年05月14日 21:59
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